ヒメアノ~ルを観てから、ずっと剛くんのことを考えている話
映画を観てから、ずっと剛くんのことを考えている。
古谷実のマンガはよく読んだ。ヒメアノールだけ読んでいなかった。ラストが古谷実らしくないと思ったら、映画オリジナルだという。 そのあと原作を読んだが、映画がこのラストでよかったと心底おもった。
監督曰く、映画としてのエンターテインメント性をつけたことにより原作のテーマからは外れた、とのことだったが、マンガの再現にしなかった監督を支持したい。映画はマンガの再現ではない。
森田の佇まいが頭から離れない。
すげーもん見た…という気持ちになる。
グロくてバイオレンスな映画を求めている人にとっては、この映画は期待外れになるんだと思う。低評価を付けているのはそういう方々が多い。目に見える残虐性以上の怖さをこの映画は持っている。
ヤバイやつって「こういう」ものでしょ?岡田だって、安藤さんだってそっち側だったかもしれないし、自分が加害者になるのも被害者になるのも紙一重なんじゃないの?とすら思ってしまう。
森田正一があまりに怖くて、私は上映中、森田剛くんが撮影の合間にペットショップに行って癒されていたエピソードとか、クレームひとつ満足に言えなくて代わりに健くんが言うようなシャイな一面もあるから!!!!!と自分を励ましながら観たシーンもあった。
そして上映後は剛くんの素の部分をクローズアップしたくなる。
あさイチでの涙とか、A-studioでの森川葵ちゃんへの気遣いや、うひょひょひょって笑い方とか、「岡田が背負ってるものはわかんないけどV6にいるときは笑っててほしい」って言葉とか。
そうやって、森田正一の顔してるけど森田剛であることを確認せずにはいられないほど剛くんの言い回し、声、表情、間、佇まいは凄かった。
映画、みんなすごかった。
控えめに言って傑作。
出来ることならもう一度観たい。
しかし怖くて二の足を踏んでいる。